新年のあいさつと焚き火

新年あけましておめでとうございます。

新年のあいさつが、遅い。 そして辰年なので、アンコクくんの友達のタツロウが遊びに来ている。

さて、昨年はキャンドル・ランタンでお茶を濁したがやはり焚き火がしたいということで、ついに焚火台を買った。焚き火台の下に敷く防火マットはちょっとおしゃれなやつにした。

私はネットショッピングであれこれ物色するのが苦手なので、そういうのが大好きな夫にお任せしていたら、予想外にお高いものを買いそうになったので、どれくらいのサイズの焚き火をしたいのか、どこでしたいのか、本気でやりたいのかすぐ飽きるのか、などを話し合った結果、合わせて一万円ぐらいでコンパクトな焚き火をすることとした。

焚き火動画を見るなどしアップを万全の夫に準備は任せて、年明けに自宅の庭で、ただボーッと火を見る時間を過ごした。思えばNintendoSwitchで最初に買ったゲームは焚き火のゲームだったっけ。私はその頃からずっと焚き火がしたかったのだ。

今年は脳内を悩みでいっぱいにせず、できるだけ無の時間を過ごしたいなあと思っている。考えるのが仕事、みたいなところがあるので、敢えて。

それでは今年もよろしくお願いします。

掃除をきっちりする男、ニコラス・ケイジ

前回に引き続き、よき映画をアマゾンプライムビデオで観たので感想を書いておきたい。

タイトルは『ウィリーズ・ワンダーランド』というB級ホラー。かつて子供たちの楽園だった夢の遊園地、ウィリーズ・ワンダーランド。今は廃墟となったその場所に、車をパンクさせられて法外な支払いを要求され騙されて連れてこられた人々が「一晩掃除をしたら車を返す」といって閉じ込められる。そして、生きて出られることはない。

そこに新たに連れてこられたのがニコラス・ケイジだ。最初から最後まで一言もしゃべらないので、役名は分からない。が、とにかく、ニコラス・ケイジがめちゃくちゃクールでカッコいいし、尋常じゃない強さなのだ。とにかく、最後の去り方までカッコいいから。

とはいえ、ニコラスがやってるのはスタッフTシャツを着てガチで掃除の仕事をきっちりする男だから。年末に掃除するときに見るとその手際の良さに掃除のモチが上がる、とすら思える、「やることはやる」ニコラス。ぜひ見て欲しい。

映画『ノック 終末の訪問者』が良かった

アマゾンプライムビデオで映画などを観なくなって久かったのだが、「たまには何か映像作品でも観ようかな」、先日、ふと思い立ってアマゾンプライムビデオの「マイアイテム」に入れたままだった映画『ノック 終末の訪問者』を再生した。

結論から言うと、冒頭10分でもうすっかりのめりこんでしまった。

ウェンという中国系の少女のところに、ある大男が近づいてくる。「きみの家族と仲良くなるために来たのだ」と言う。男には、もう三人、男女の仲間がいる。ウェンは危険を感じてパパ二人のいる別荘に走っていく。ウェンは魅力的なゲイカップルの幼女で、三人はおそらく夏の避暑地として森の中にあるキャビンに来ている。

謎の男女四人組は、それぞれまったく違う地域に住んでいてちゃんとした職業を持っていて、自己紹介をし、「あなたたち三人が誰か一人を殺すことで地球を滅亡から救える」、そのために自分たちは集いここに来たと言う。当然ながらウェンとパパ二人は激しく抵抗する。彼らが言っていることが正気とは思えず、何かカルト宗教を信じ込んでいるのだと感じるからだ。

そこからの双方のチームの葛藤と、静かな戦いが始まる。そして「何が真実か」ではなくて「何を信じて決断するか」ということを知りたくて一気に最後まで見入ってしまった。

この映画の長所はゲイカップル二人もウェンも魅力的なこと。なぜ彼らが選ばれたのかは分からずじまいだが、その謎はそんなに重要ではなく、選ばれた彼らがどういう決断をするかということに感情移入ができ、「自分だったらどうするか」という葛藤を一緒に味わえたこと。同時に逆の立場で彼らをどう説得できるか、ということも同時に考えさせられてしまった。三人を訪問した四人もまた、善良で必死だったから(つまり、狂信者の目をしていなかった)。

もしかしたら賛否分かれる映画かもしれないが、私は大満足。

読書体験を刷新する

最近、読書はもっぱらAmazonオーディオブックAudible(オーディブル)を使っている。きっかけは先月の出張だった。三回ぐらい出張があったのだが、移動中に読む本をどれだけ持っていくか。あるいはKindleで用意するか。悩んだ。結局いつも、出張の後半は体力が尽きることもありホテルから自宅に出張の荷物を送ってしまうので、本が何冊か含まれることにはなる。

そもそも出張では何冊か読めるが、日常生活の中で読書時間が激減しているというのはこのところ抱えている悩みだ。読書時間が減っているのは、テニスにかまけているせいなのと、目が疲れやすいので夜は目を酷使したくない、という理由。考えた結果、Audibleの契約をした。今のところAudibleで順調に本を読み(?、聴き)進み、以下、読了している。

  • 『サピエンス全史 上巻』(ユヴァル・ノア・ハラリ)★★★☆☆
  • 『できないのはあなたのせいじゃない ブレインロック解除で潜在能力が目覚める』(勝間 和代)★★☆☆☆
  • 『半導体有事』(湯之上 隆)★★★★☆
  • 『幸せへのセンサー』(吉本 ばなな)★★☆☆☆

そして今読んでいるのは『プロジェクト・ヘイル・メアリー 上巻』(アンディ・ウィアー)。面白い。

だいたい通勤の車の中かキッチンでの調理中に聴き、あとは寝る前に軽めのものを15分タイマーをかけて入眠。

メリットは、

  • 物理の本のように置き場所に困らない
  • 2倍速再生まで段階的に選べる
  • オーディブルに上がってくるタイトルから通常なら書店では選ばない本を気楽に試せる

デメリットは、

  • 図やグラフの情報は視覚からでないと得られない
  • 特に小説で読み手の声や読み方が自分のイメージと合わないことがある

最初は聴き洩らしによる情報のロストを気にしていたのだが、ちょうど『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(川内 有緒)という本を読んだことで「目で見ていたって情報は正確には全部得られていないんだよな」ということに気づかせてもらったので、情報を聞き洩らさないぞ、みたいに頑張ると疲れるから適当でいいよな、という考えになったのであった。当面、読書はこのままAudibleに頼ろうと思っている。

ちなみに「本の要約サイト flier(フライヤー)」も試してみたけど、10分で読める本の内容を要約を読んでも情報が脳を上滑りしていって、全然つまんないのでお試し期間中に解約してしまった。

ところで、これが今年最後のブログ更新かもしれないので、夫の最新の夕飯を載せておく。クックドゥの回鍋肉である。今年はだいたい、麻婆豆腐、冷凍餃子を焼く、ハムステーキと目玉焼き、カレー、合わせ調味料シリーズのキャベツと豚肉使ったやつ、などのパターンを繰り返していたが、何とか月に1度以上作ってくれていた。

ということで、今年読みに来てくださった皆さんありがとう。来年も夫の料理ともどもよろしくお願いします。

「椅子での学習に飽きた」という気づき

継続の大敵は「飽き」である。なので、好きな趣味ですら定期的に課金をすることが必要だということは以前に書いた。

さて。趣味はそれでも良い。しかし学習は更にさまざまな妨害の要因に阻まれて挫折を繰り返していた。が、最近、ものすごい事実に気づいたのである。私が学習が続かない要因の大きなものに「同じ机と椅子に向かうのが嫌だ」というのがあったのだ。机と椅子が最初から嫌いというよりは、「この机に座ると必ず勉強しないといけない」というバイアスが、「この机と椅子が嫌だ」に結びついていたようなのだ。

なのでまず、会社では使うのをやめていたスタンディングデスクを使うことにした。立って仕事をするのは意外にもすごい気分転換になり、集中できてとても良い。しかし、自宅にまでスタンディングデスクを導入するのはちょっと予算の都合などもあるし難しい。

考えた挙句、これも以前に買ったまま使っていなかった正座用の座布団っていうかクッションみたいなのを使って地べたに座って学習してみることにした。座椅子等だと姿勢が悪くなり腰を傷めたりするのだが、このクッションにより背筋が伸びてとても良い。

ついでに「ほぼ日手帳」のカズンが欲しくて買ったので、1月を待たずに学習用に使い始めた。学習に使うものは「買った瞬間が一番モチベーションが高いとき」なので、もう1月のページにすでに学習の書き込みをしている。どうせ使いきれない可能性が高いんだから、今使っちゃって良くね?という感じ。

というわけで今は、下の図のようなレイアウトで、本来の机でないところで勉強している。寒いときは電気毛布を足にかけてやっている。

「同じ机と椅子」が私の学習意欲を削いでいた、という事実は、今年一番の驚愕の発見かもしれない。

「泣く場所」と「切り替え方」

人から相談されることがずいぶんと増えた。そういう年齢ってことなんだろう。最初は笑いながら雑談をしているのに、相手がすっと表情が変わるときがあって、そこから相談が始まることがちょいちょいある。

昨日も私を訪ねてきた人がいた。私と似ている境遇で、IT関連のお父さまの会社の後継者という位置づけの女性のかたなのだが、ご本人はエンジニアではないので、エンジニアであるお父さまとの関係、ひいては会社の未来について自信を持てずに悩んでいらっしゃる。

事業継承。うん。大変だね。こればっかりは当事者としての経験がないと迂闊なアドバイスは絶対できない領域だと思う。どこにも大なり小なりいろいろあるものだが、その中でも中小零細企業でほぼワンマンである男親から娘が継承するのはかなり困難を極める。ボスが男性から女性に変わるのを嫌がる従業員も多い。

選択肢としては、親がどこかできちんと身を退いてちゃんとサポートに回る(これがベスト)、娘が継承者になることから降りる、そして、一番きついのが、「闘い続けながら(あるいはじっと言いなりになって)親が死ぬのを待つ」である。私自身は、表面的には親が退いてくれたが、内部ではさまざまな衝突が、父が死ぬまであったと思う。これのつらいところは、なんなら親の死を願ってしまう、というところまで追いつめられることがあることだ。

そんな状況に置かれている彼女は、私と二人きりになった時、少し、泣いた。

彼女とどんな話をしたかは書けないのだが、その場その場のメンタルを立て直す応急処置として、「落ち込んだり悩んだりを引きずらない」という方法をお伝えした。

私が最近やっているのは、「ぐるぐる考えてもどうしようもないこと」は紙に書いて開けられない貯金箱に入れて、入れた時点でそのことを考えるのを止める、という方法だ。ちょっとした才能への嫉妬、理不尽なクレーム、未来への不安、知人の家庭トラブル。今の私にどうしようもないことは、貯金箱に入れてしまったら考えない。パン(手を叩く)。おしまい。

それから、沈んだ気持ちを少し上げるために、「つらいことがあったら開けよう」と思って、セボンスターという子供向けのアクセサリーの入ったお菓子をストックしている。自分の中できらきらしたものに憧れがあった女児の心に一瞬戻るのだ。

冒頭の彼女には、私のストックのセボンスターをひとつあげた。もちろん、彼女の気分が上がるのはこんなものではないかもしれないけれど。

彼女は「娘に取られちゃいそう」と言ったのだけど、「これは娘さんじゃなくて、自分のために開けてね。開けた数だけ、乗り越えたということだよ」と言った。

一時間ちょっと話したあと、落ち着きを取り戻した彼女は「今日、泣いて良かった」と言いながら帰って行った。

女性が泣くのを嫌がる男性はいる。「泣けば許されると思っているんだろう」とか「女はすぐ泣くから」とか言う。女性が泣くのは、大きな声で怒られる恐怖とか、社会の中で無力なことを突き付けられての悔しさだったりする。

別に私は、泣けばいい、と思っている。ただの体の生理反応だから。

そして、泣く男性もたくさん見てきた。別にいいのだ。泣くのを恥ずかしいと思わなくていい。

だから彼女が「泣いて良かった」と言ったことは良かったと思うし、また外で泣けなければうちで泣いたらいいよ、と思っている。もちろん、すべての悩める男性も、女性も。泣ける相手、泣ける場所があったら良いと思っている。

11月の電子工作活動振り返り

少し遅くなったが、11月の電子工作活動の振り返り。毎回、この振り返りのために9枚の画像をまとめるのが地味に大変だったりもする。

ずっと続けていたアナログ回路の学習キットではDCモーターの回転をPNPとNPNトランジスタを組み合わせて正転と逆転を切り替える課題、マルチバイブレータ回路の課題をやった。

あと、DigiKyeというところで空輸で「SparkFun microSD Sniffer」というパーツを買って、とりあえずピンヘッドを半田付けしたところまで。時間がある時に電子辞書のLinuxをいじってSparkFun microSD SnifferにつないだブレッドボードでGPIO制御するということをやりたいと思っている。

最後に「これ、私のためにある本じゃーん」と思って買ったのが『基本からわかる電気数学』という本。数学の本なのだが、電気計算をするときに必要な数学のジャンルがまとめてある。電気関係のことやっていると、何かしら数学が必要になる。で、いちいち高校数学の本とか読んで~、と数学に行くと全然戻ってこれないし、数学単体を学習するのはそれはそれで電気計算のどこに応用できるかが分からなくてしんどい。数学の学びなおしがしんどい人にはありがたい本。

先月は三回も出張がありまた忘年会やイベントがどんどん入りだしたので、当面は電子工作やアナログ回路の学習がなかなか進まないのが悩み。

しかし最近買った脳の使い方の本で、40代・50代は脳ば伸び盛りと書いてあったので、まだまだやれると思っているのだ。