スロー読書

書店で「東京創元社創立70周年記念小冊子」(無料)を入手したという話を以前に書いた。

あの時、しばらくはネットで流れてくる書籍情報に惑わされず、できるだけ書店で一冊一冊手に取って本を買いたいと思った。なので、このように、「東京創元社創立70周年記念小冊子」から17冊の書名を抜き出して持ち歩いている。この中で、買った本、読み終えた本は消しこんでいくのがまた嬉しい。

現時点では

『こうしてイギリスから熊がいなくなりました』(読了)

『さよなら妖精』(読了)

『ぼくと、ぼくらの夏』(読了)

『ずっとお城で暮らしてる』

とは書店で出会えた。

縛りは、「すべて書店で買うこと」なので、今は出張で行った先の書店で見つけたらポツリポツリと買い集めている。この過程もまた楽しい。「見つけた!」っていう瞬間、心臓がトクッとする。

いよいよ書店の店頭で見つけられなくなったら、書店のレジで注文して取り寄せてもらおうと思っている。案外、図書館に行けば全部揃うかもだけど、「買う」にもこだわりたいのでそれは最後の手段だ。いつの日か、街からすべての書店が消えてしまったら、こんな風に本を買った記憶は素敵な思い出になるんじゃないかなあ。

こういう話を友達に「これも一種のスローライフを意識してのことよ」と言ったら、「それってスローライフなの??」って訊かれたけど、んー、どうだろ?「スロー読書」って呼んでみようか?