先日、公民館に二回目の将棋を指しに行ってきた。前と同じ4名のじいさんがいて、私は今回はハンディをつけてもらっていろいろ教わりながらなんとか一回だけ勝たせてもらった。
少し前に図書館で借りた『初心者が初段になるための将棋学習法』という本に「感想戦をしよう」と書かれていて、そんなの無理だなあ、と思っていたが、終わってから、「ここでここに指したらこうなるだろう」などとじいさんに教えてもらって、「ああ。これが感想戦なのか!」と思ったりした。
4人は「自称3級」で、長年やってきた感じなのだが、一人、「攻めも守りも慎重なバランスのいい」人がいる。その人が指しているのを見ていたところ「角」が成って「馬」になったものと「飛車」が成って「竜」になったものの見分けがつかないようで、しばしば「これはどっちだったかな」と裏返して確認していた。長年やっていて、それぐらいはパッと見て分かるものではないかと思うのだが、その人はどうもそこはきちんと覚えていないようだった。
私はそれを見て、なんとなくちょっと安心したというか。趣味については少し雑に雰囲気でやっててもいいのではないかなと思ったりした。私は趣味についてもいちいち、「成長」とか「目標達成」とか「先をゆく人と対等になれるように」とか気負ってしまって、もちろんそれはそれで何か手ごたえがあった時は楽しいのだが、成果がでなかったりスランプに陥ったりすると、趣味と言いつつ苦行のようになってしまう。
とはいえ、人というのは自分より力の劣る人を見るとついつい励まそうとするあまりいろんなアドバイスをしてきたりもするので、それをスルーするのも大変なのだ。

帰宅して、NHK杯の渡辺明九段と佐藤康光九段の対局の録画を見た。将棋の対局を通して見たのは実は初めてであった。分からないながらも佐藤九段は自ら編み出したというバーディー振り飛車という戦法を使ってどんどん指してくるのが面白かった。
テニスと同じで、流れを変える「アイディア」というのを見せられると観戦者は面白いと感じるのだな。