脳の疲労と体の疲労

今さらだが、脳の疲労と体の疲労について実は私はあまり厳密に分けて考えてこなかったことに気づいた。

テニスはスポーツだから脳の疲労とはあまり関係ないというか、なんなら仕事で脳を使いすぎた疲れをリフレッシュできる、ぐらいにしか考えていなかった。

それがですね。 この前、ちょっと無理したときに「これは肉体疲労ではなく、脳疲労だ」としみじみ実感した出来事があったのだ。

先日の土曜に、私はテニススクールに朝と夜の二回、レッスンを入れていた。朝10時半から12時までやり、そのままその足で予約していた美容室に行って髪を切ってもらった。2時間ぐらい、美容師さんと個室で二人きりだったので、二人で沈黙を呼び込まないように一生懸命しゃべった。その後、夕飯の材料を買い、帰宅し、鍋を作り家族と鍋をつついて、夜の21時のレッスンへと再び出発した。

帰宅したのは23時だった。

当然、肉体はすごく疲れるだろうと予想して行ったのだが、実際は脳の疲労が激しくてレッスンに全然ついていけなかった。その日はダブルスの陣形の練習だったので、相手ペアの動きや、自分と組んでいるペアの人の動きを見ながら自分の動きを判断しないといけないのに、コーチにいろいろと注意されてもさっぱりその反応ができない。

途中から、「あ、これは体じゃなくて脳が疲れ過ぎているのだな」と思った。

コーチからも「朝のレッスンの時は調子よかったのにな」と言われたので、本当にがっくりして帰宅の途についたのであった。

脳疲労については頭では何となく理解していたが、今回初めて、くっきりとその不都合が実感できた。

テニスがうまくなりたいのなら、一日の脳の使い方に気を配らないと!日中もシステムを組んだり、社員と面談を続けたりして脳がくたくたならば、せめて合間には目を閉じて脳を休めないと!と思ったし、IT業界の長時間の頭脳労働ってほんと、気づかなくてもめちゃくちゃパフォーマンス落ちてると思うよ。