ウィスキー派→焼酎派→ウィスキー派

先日、とある単身赴任の人がウィスキーにハマった話をしていた。コロナ禍で家にいることが増えて、酒量が増えたが、アルコール度数を高くすれば呑む量が減らせるのではないか。ということで、ウィスキーの世界に足を踏み入れた。ウィスキーは産地によって味が異なるが、特にその中でも癖の強いアイラモルトにハマっているということだった。

その話を聞いたときに、ちょうど近いタイミングでウィスキーの良いお店を知っている友人と呑みに行く約束をしていたのを思い出し、ウィスキーにハマっている人に「私もアイラモルトを試してみますね」と言ったのだが、「初心者にはあまりお勧めしませんよ。化学薬品のようなアスファルトのような味がしますよ」という今一つな反応であった。

でも私は何となく「大丈夫だろうな」と思っていた。なぜなら私は焼酎の中でも癖の強い芋焼酎派であったから。

ま、今思えばたいした根拠ではなかったな。

そんなことがあり、先日、無事にアイラモルトを試させていただくことができた。一口飲んで「あ。これは芋焼酎から甘みを除いたみたいな味ですね」とそのお店でコメントした。みなさんが脅し文句で言うようなアスファルトのような正露丸のような化学薬品の味ではなく、香りのする美味しいお酒の味だった。

かくしてアイラモルトデビューを果たしたことを自慢していたところ、神奈川に住むウィスキー好きの知人が「焼酎好きのゆかりんさんがウィスキーいけるなら、私も芋焼酎を試してみたい」と言い出して、どれが良いか相談してきた。

初心者で手に入れ易いなら黒霧島とかどこにでも売っているものから初めてはどうかと勧めたが、もっと癖の強いのが良いと言うので、ではこの前ちょうど私も社のご近所さんからいただいた「鶴見」はどうでしょう?、と言ってみたところ、「酒専門店やスーパーを回ったが売っていない」という。しかしながら、結局その日のうちに、「大石酒造のサイトで販売店を探し、神奈川でも買えました。令和5年の新酒の鶴見です。丸氷をアイスピックで割って作ってロックで呑みます」と写真とともに連絡が来た。さらに味も気に入ったとのこと。

早いよ!行動が!

まったく、酒好きな人たちの好奇心ときたら。

癖のある酒というのは逆にハマるとその癖の虜になるのはウィスキー好きも焼酎好きも同じのようだ。