「ゆらぎ」が欲しい

前回は9月4日に夫の料理を紹介した。その時のメニューは、買ってきたハムステーキを焼いたものだった。その時のハムステーキが少しパサパサしたものだったので、夫は別の製品を探して焼いてみたりしていたのだが、このまま放っておくとハムステーキが続いてしまうなあと危機感を覚えた。もちろん、ハムステーキでもなんでもありがたいのではあるが、飽きる。夫は「ハムステーキだって焼き加減が難しいんだ」と言うのだが、飽きる。

ところで毎日同じメニューでも飽きない、という人がいる。あるいは、毎日コンビニのお弁当でも飽きない、という人もいる。

私は飽きる。どんなにへたくそな料理でも、やはり変化があったほうがずっといい。同じメニューでも、自分で作ったほうが飽きない。外食チェーンやコンビニのお弁当は均質な味を出すことを目的としているので、家庭で作る料理のような「ゆらぎ」が少ないから飽きるんだろうなあと思う。

ところで、夫は昨日はCook Doの調味料を使って回鍋肉を作った。これも以前も作ったメニューではあるが、ハムステーキよりも工程が多い分、「ゆらぎ」の要素が多いので美味しくいただいた。

別に「ゆらぎ」なんかなくても、毎日コンビニごはんでもいい、と思っているであろう夫に「ゆらぎ」を求めるのはなかなか困難ではあるが、やはりそこは頑張っていただきたいなあと思っている。

もうずいぶん昔ではあるが私が子育てと仕事の両立で死ぬほど忙しかった頃に、夕飯を作る余裕がなくてコンビニの弁当を買って帰ったら夫が不機嫌になったことは私の心に深く刻まれている。あの頃に比べるとずっと夫は寛容になったので、許していると言えば許しているんだけど、月に一度か二度、家族のごはんに手間暇をかけてくれと少し強めにお願いするくらいには、私は許していないのである。