日常雑記

職場の隣にある駐車場を月極めで借りている。

ある朝、出社した時に、その駐車場の出庫ゲートのそばで子猫が死んでいた。頭から血を流していた。朝からつらいものを見てしまったが、いったん会社に荷物を置いてから駐車場の管理人のおじさんのところに行って報告しようと思った。が、そんなショッキングなことなのに、私は仕事の朝会をして終わる頃にはすっかりと忘れてしまっていた。

そのまま、その日は2階のBAR社長室を、営業の人と二人でせっせと片づけていた。すると、駐車場の管理会社の総務の人がインボイスの適格事業所番号を載せた紙を持ってきてくれたのであった。総務の人の顔を見た瞬間、「そういえば、ネコチャン!」と思い出して、総務の人に子猫が死んでいた話をした。総務の人は「そうですか」と言って、対応せねば、という顔をして出ていった。

午後に駐車場に行くと、子猫はすっかり跡形もなく片付けられていた。

ちょっと不穏なスタートを切ったその日は、私は車のドライブレコーダーの調子が悪く、前日に続けて車のディーラーに車を見てもらいに行った日でもあった。ドライブレコーダーがうまく起動できず「常時録画を開始します」という音声が30秒毎に延々と流れるかと思えば、次に乗った時は録画開始の音声が流れない。SDカードをフォーマットしたり、ドライブレコーダーを再起動したりしてもなおらず、画像も固まっているようだったので、新しいものに変えてもらえることとなった。その際のカーディーラーの営業さんの対応が神対応で、私はすっかりと気分をよくして会社に戻った。

秋は精神が不安定になり易いので、これでプラマイゼロになって良かったと思った。

夜も、何日も前から緊張していた食事会が、まあまあ穏やかに終わった。食事をしたお店のおもてなしが素晴らしくて、急なグルテンアレルギーの対応にも快く応じてくれて、何より栗ご飯が、少量の格別美味しい栗を女将が手で剥いて作ったとても美味しいものだったので、今日はプラマイゼロどころかずいぶんとプラスが積みあがった日であった。