時々読んだ本について感想を書いていこうと思う。
最近読んだ本は『はじめまして、法学 第二版』である。
これは新幹線の待合室で買ったウェッジ(JR東海グループの出版社)から出版されている本で、ウェッジの本を買うと新幹線グッズがもらえたりする(豆知識)。新幹線待合はたまに覗くとなかなか面白そうなラインナップの本が並んでいる。
ところで、経営者は経営のジャッジを間違えたらいけないので法律はできうる限り知識をアップデートしなければならない。なので、こういう本は読んでおきたい。
ここ数年で、会社の経営の舵取りの比重に大きく影響を与えたのは何といっても「働き方改革」である。これにより、爆発的にバックオフィス業務が増えた。そして社会労務士さんには週一回ぐらいは相談しなくてはならないほど、労務管理については考慮することが増えた。とにかく、社員の人の安全管理義務が会社にとってはかなり大事なのである。さらにテレワークが推進されたことにより、テレワークする独居者の安全管理にもかなりの経営リソースを費やすことになった。
たまに、こういうことで「業務内容が複雑になり大変になりましたねえ」と他社の総務部の人と少々苦労を共有することはあるが、大枠ではむしろ働き方改革は施行されて本当に良かったと思う。目を離すと取引先で作業しているうちのエンジニアが死ぬほど働かされてしまうことがある。何年か前、「御社以外のパートナーの技術者は皆さん残業してくれるのに、御社の技術者だけ早く帰宅する」と言って怒られたり揉めたりしたことがあった。18時過ぎたらうちの会社に電話してきても誰も電話に出ない、ということに関して厭味を言われたこともある。そうやって受けてきた幾つかの圧力が「働き方改革」の一言で跳ね返せるようになったのは本当に良かった。
だから、経営者は法律をしっかり勉強しなくてはなのである。
この本は特に、すごくたくさんの映画やドラマ、小説、漫画からいろんなケースを引用していて、ここから広げて関連の小説を読んでみたりするのも知識がよりリアリティを持つものになって良いかもしれない。